RI会長メッセージ

オラインカ・ハキーム・ババロラ氏

ナイジェリア、トランス・アマディ・ロータリークラブ所属 アフリカ

2026-27年度国際ロータリー会長

持続可能なインパクトを生み出そう

親愛なるロータリーの友人とファミリーの皆さま、おはようございます!

2026年国際協議会に皆さまを歓迎し、地区ガバナーエレクトとなられたことをお祝いできることを光栄に思います。世界中からロータリーのシニアリーダー、スタッフ、そして卓越した会員が集結し、皆さまが来年度に向けて準備を整えるお手伝いをいたします。また、この場を、ぜひ同期の仲間と交流を深める機会としてください。ロータリーの国際性を体験しなければ、会員としてのメリットを十分に享受しているとは言えません。今週、皆さまはロータリーの世界を体感することになります。

この機会を逃さないでください。たくさんの人と知り合い、友情を育みましょう。温かい言葉が、思いもよらないところへと皆さまを導くでしょう。私が出会ったロータリー会員は、出身がどこであれ、親切で明るく、すぐに親友になれる人ばかりです。

私たちのもう一つの共通点は、ロータリーが私たちを変えたということです。私たちという人間を形づくり、より良い人間にしてくれたのです。変化はここから始まるのです——奉仕を受ける方々だけでなく、私たち自身の中からも。

「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取り合って行動する世界を目指しています」

私たちは「世界を変える」ことをよく話題にします。ポリオ根絶や平和構築について語ります。地域社会を変えることについて話します。そこには無数の素晴らしい実例があります。

しかし、私はこう問います。「自分自身の中に持続可能な変化をどう生み出しているのだろうか」。ロータリー会員にこの質問をすると、たいてい場が静まり返ります。その沈黙が物語るのは、ロータリーが自分自身をどう変えたかについて、私たちはあまり考えないということです。

  • どのように私たちのキャリアを変えているか
  • どのように私たちのビジネスを変えているか
  • どのように私たちの家族を変えているか

ティア・コッパスさんのエピソード

2021年、ティアさんの夫は19カ月に及ぶ闘病の末、癌で亡くなりました。夫の介護とCOVID-19のパンデミックによる隔離生活により、ティアさんは19カ月間、ほとんど誰とも会っていませんでした。そんな時、ロータリークラブの親友が電話をかけてきてこう言いました。「来週木曜日の夕食会に来てください。あなたに会いたいんです」

緊張と不安の中、ティアさんはロータリーの夕食会に足を踏み入れました。しかし、席に着く間もなく、初めて会う新会員が彼女を抱きしめ、こう言ってくれました。「来てくれて本当によかった!」その瞬間、ティアさんは、自分が一人ではないこと、自分にはコミュニティがあることに気づきました。ロータリーこそ、彼女のコミュニティだったのです。

「ロータリーは、あなたが最も必要とする時に、静かに、愛情をもってそばにいてくれるのです。普段は自分が"与える"側にいたとしても、"受ける"側になってもいいんだと教えてくれるのです」
「ですから、つながりと奉仕、居場所を求めているなら、ロータリーがその答えとなるでしょう」

友人の皆さま、ロータリーは世界を変えるために活動していますが、ロータリーが自分自身をいかに変えたかを伝えることを恐れないでください。

私自身の変化——識字プロジェクトとの出会い

経験から言えることですが、ロータリーは私を深く変えました。私は十代でローターアクターとして活動を始めました。恵まれた環境で育ち、良い教育を受けましたが、そのような機会を得られない人は大勢いました。気づきをもたらしたのは、クラブの識字プロジェクトでした。地域社会の人びとに読み書きを教える支援をしました。母国の同世代の人たちが読み書きのスキルを持たずに成長すべきではないと考えました。

このプロジェクトが私を変えました。その変化は、教育へのアクセスを拡大するという責任を伴うものでした。ユニセフの推計によると、教育資金の削減により、今年末までに世界で約600万人の子どもが退学を余儀なくされる可能性があります。この教育危機に対処するには、「寄付」から「奉仕」へと意識を変える必要があります。

南アフリカのナイズナ・ロータリークラブは2019年、地域のパートナーと協力し、2025年までに地域のすべての子どもが質の高い幼児教育を受けられるようにする方法を模索しました。その結果生まれたプロジェクトは、恵まれない地域の女性たちの力を解き放ち、幼児教育センターの開設と運営を実現させました。今日、このプロジェクトは何千もの子どもと家族を支援しています。今後も何世代にもわたり、教育を提供し続けるでしょう。

門戸を開くこと——ロータリーの課題

若きローターアクターとしてロータリーに入会しようとした時、私は抵抗に遭いました。ある日、私はクラブの昼食例会に行きました。若いローターアクターだった私を見て、そのクラブの会長は「ここで何をしているんだ?」と言いました。「ただ入会できるわけがないだろう。招待が必要だ」と。

「子どもが親の家に入るのに招待が必要だとは知りませんでした」

会場が沈黙に包まれる中、ソジ・フォウォデさんというロータリアンがこう声を上げました。「インカ、私が君を推薦するよ」。こうして私はロータリアンになったのです。もしソジさんが声を上げてくれなかったら、私が会員になることはなく、今日こうして皆さまの前に立つこともなかったでしょう。

ロータリーにはもっと多くの会員が必要です。理事会は、2030年までにロータリアンを125万人、ローターアクターを12万5千人にするという会員増強目標を掲げています。例会や奉仕プロジェクトでの皆さまの態度ひとつで、誰かのロータリーのストーリーが始まるかもしれないし、終わるかもしれないのです。

「成果」から「インパクト」へ

従来、最も多くの資金を集め、最も多くの会員を集め、最も大規模なプロジェクトを実施するクラブが称賛されてきました。ただし、最も健全な競争は、クラブ間ではなく、過去と現在との間であるべきです。最高記録を超えていただきたいのです——数年前に5万ドルを募金したなら、次年度は5万5千ドルを目指してみてください。ほかよりも優れていることを証明するためではなく、自分たちが最高の形になるためです。

「グッド」から「ベター」、そして「ベスト」へ。

歩みを止めてはならない。

「グッド」が「ベター」になり、「ベター」が「ベスト」になるまでは。

「変化」と「インパクト」は同じではありません。変化は始まりに過ぎません。インパクトこそが永続するのです。ナイジェリアでの「健康な家族のための協力」の成果は乳児・妊産婦死亡率の低下ですが、そのインパクトは、世代を超えて子どもたちが母親の愛情と導きのもとで育つということです。

ロータリー会員である私たちは、より良い未来というビジョンを共有しています。それは、ポリオのない世界、平和な世界、誰もが質の高い教育を受けられる世界です。そのビジョンを現実にするには、自身の内なる変化を意識し、解き放たなければなりません。

友人の皆さま、その未来は私たちから始まります。しかし、それは私たちのロータリーでの活動が終わった後もずっと続かなければなりません。この理由により、2026-27年度の会長メッセージは——

「持続可能なインパクトを生み出そう」

自分を変えられれば、クラブと地区を変えられます。地区を変えられれば、地域社会を変えられます。そして、地域社会を変えられれば、世界で、地域社会で、自分自身の中で、持続可能なインパクトを生み出すことができるのです。

朋友の皆さま、ありがとうございます。国際協議会へようこそ。

(2026年1月12日)

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